金属と非金属
金属・・・以下のような4つの性質を持つ物質のこと。例:マグネシウム・アルミニウム・亜鉛・水銀・鉄・銅・銀・金など
- みがくと特有のかがやきを見せる(金属光沢)
- のばしたり、広げたりできる。(この性質を展性・延性とよぶ)
- 熱が伝わりやすい(熱伝導性)
- 電気が流れやすい(電気伝導性)
非金属・・・金属以外の物質のこと。例:酸素・水・ガラスなど
※鉄は磁石にくっつくが銅や銀などは磁石にくっつかないことから、磁石に引き付けられる性質は金属に共通の性質とは言えない。
磁石にくっつく物質・・・鉄・コバルト・ニッケル
有機物・無機物
有機物・・・炭素と水素を含む物質。例:砂糖・プラスチック・紙・メタン・プロパンなど
有機物を燃やすと水と二酸化炭素ができる。
※中学校では炭素を含む物質と学ぶので、そのように覚えておこう。
無機物・・・炭素と水素をどちらも含まない物質。例:食塩・炭素・二酸化炭素・鉄・アルミニウムなど
炭素や二酸化炭素など炭素を含んでいる物質でも無機物に分類されるのは水素を含んでいないからと考えると分かりやすい。
※中学校では炭素を含まない物質と学ぶので、そのように覚えておこう。
炭素が有機物でない詳しい理由は長くなるのでこちらのページでまとめています。
プラスチック
プラスチック・・・石油を原料として人工的に合成されたもので合成樹脂とよばれている。また、プラスチックは非金属で有機物である。
【プラスチックの特徴】
- 金属より軽い
- 電気を通さない
- 燃えると二酸化炭素を出す
- さびない
- 熱や力で加工しやすい
- くさらない
種類 | ポリエチレンテレフタラート | ポリエチレン | ポリプロピレン | ポリスチレン | ポリ塩化ビニル |
略称 | PET | PE | PP | PS | PVC |
特徴 | 水に沈む
透明 じょうぶ |
水に浮く
薬品に強い |
水に浮く
熱に強い |
水に沈む
固いが割れやすい |
水に沈む
燃えにくい じょうぶ |
用途 | ペットボトル本体
卵パック |
食品用ラップ
ポリ袋 |
ペットボトルのふた
ストロー |
食品トレイ
発砲ポリスチレン |
水道管
電気コード |
物質の密度
密度・・・単位体積()あたりの質量[g]のこと。単位体積は大抵だが、1Lの場合もあるので注意。
※超難関校で、密度の定義を問う問題が出題されたことがあるが、決してあたりの質量ではない。正しくは、一定の体積における質量のこと。
$$密度(g/{ cm }^{ 3 })\quad =\quad \frac { 質量(g) }{ 体積({ cm }^{ 3 }) }$$
密度は温度が一定のとき、物質の種類によって決まっている。
物質 | 密度 |
水 | 1.00 |
氷 | 0.92 |
エタノール | 0.79 |
アルミニウム | 2.70 |
油 | 約0.92 |
※密度は物体の浮き沈みに関係している。
水(密度1.0)に氷(密度0.9)が浮かぶのは氷の方が密度が小さいからである。
- 密度が小さい方が上に行き密度が小さい方が下に行く。
と覚えておけばよい。気体の性質ページの上方置換法や下方置換法もここの知識が応用されている。
水に油を入れると、油の方が密度が小さいので上に油、下に水がたまる。というのもここの知識が関係している。
詳しくは水圧と浮力を参照。
メスシリンダー
メスシリンダー・・・液体の体積をはかる器具。(使い方によって固体の体積もはかることができる。)
【メスシリンダーの使い方】
- メスシリンダーは水平なところにおく。
- 目の位置は液面の高さにする。
- 目盛りを読むときは液面の水平なところを真横から水平に読む。
- 目分量で1目盛りの10分の1まで読み取る。
1メモリの10分の1まで読み取るとは?
例えば、1メモリがのとき、その10分の1は0.1である。
すなわち液面の水平なところが目盛りと目盛りの間にあったとしてもその間に10個の目盛りがあるとして目分量で読み取りましょう。ということです。右の図では、62ではなく62.1という風に読み取ればOKです。
ガスバーナー
【ガスバーナーの点火】
- ガス調節ねじ・空気調節ねじが閉まっていることを確認する。
- ガスの元栓・コックの順に開く。
- マッチに火をつけてから、ガス調節ねじをゆるめて点火する。
- ガス調節ねじをおさえながら空気調節ねじを開き青い炎にする。
【ガスバーナーの消火】点火の逆と覚えればOK
- 空気調節ねじを閉める。
- ガス調節ねじを閉める。
- コックを閉める。
- 元栓を閉める。
※空気が不足しているとオレンジ色の長い炎になる。
上皿てんびん
上皿てんびん・・・物質の質量をはかる実験器具
上皿てんびんは水平な台の上に置き、指針が左右に同じ幅だけ振れるように調節ねじで調節する。
右利きの人の場合、頻繁に皿に乗せたり下ろしたりする方を右の皿で行う。(左利きの人はその逆)
例1.ある物体の質量をはかるときは物体が左の皿で、分銅が右の皿
例2.20gの薬品をはかりたいとき、左の皿に20gの分銅を乗せ、右の皿に薬品をのせていく。
また、薬品を取り扱う場合、直接皿の上に薬品を載せずに薬包紙を両方の皿に置き、その上に薬品を載せる。
測定終了後は片方に皿を重ねておく。
※上皿てんびんの両方の皿がつり合っていることは指針が左右に同じ幅だけ振れていることで確認できる。
指針が真ん中で止まったことで確認するのではないことに注意。