地層
地層・・・風化などでもろくなった岩石が、流水の作用によってれき・砂・泥として河口に運ばれ堆積し、層状に積み重なったもの。
露頭・・・がけなどに地層が表れていて、観察できるところ
風化・・・雨水や気温の変動により岩石がもろくなる現象
砕屑物・・・れき・砂・泥のこと。この3つはそれぞれ粒の大きさが異なっている。
- れき・・・粒の大きさが2mm以上
- 砂・・・粒の大きさが0.06mm以上~2mm未満
- 泥・・・粒の大きさが0.06mm未満
流水の作用
浸食・・・流水によって陸地を削り取る作用
運搬・・・流水によって削り取った土砂を運ぶ作用
堆積・・・流水の速度が河口付近で遅くなることにより、運搬した土砂を水底に積もらせる作用
※土砂の粒が小さいほど、流水の流れによって沈みにくいので、れき⇒砂⇒泥の順に遠くで堆積するようになる。
堆積岩
堆積岩・・・土砂などが押し固められた地層をつくる岩石のことで、6種類ある。
- れき岩・・・れきが固まってできた岩石で丸みを帯びている
- 砂岩・・・砂が固まってできた岩石で丸みを帯びている
- 泥岩・・・泥が固まってできた岩石で丸みを帯びている
- 凝灰岩・・・火山噴出物が固まってできた岩石で角ばっている。
- 石灰岩・・・生物の死骸(サンゴや貝類など)の石灰分(炭酸カルシウム)が固まってできた岩石で角ばっている
- チャート・・・生物の死骸(ホウサンチュウなど)のケイ酸分(二酸化ケイ素)が固まってできた岩石で角ばっている
石灰岩とチャートの判別
石灰岩とチャートは見た目での違いがあまりないので、塩酸を滴下して判別する。
石灰岩に塩酸を加える・・・二酸化炭素が発生する ⇒中1気体の性質を参照
チャートに塩酸を加える・・・何もおこらない
化石
化石・・・生物(植物も含む)が死骸となって永く残っていたもの
示相化石・・・地層が堆積した当時の自然環境を知る手がかりとなる化石
- サンゴ・・・あたたかくてきれいな浅い海
- シジミ・・・河口や湖
- ブナ・・・温帯でやや寒冷
示準化石・・・地層が堆積した当時の地質時代を知る手がかりとなる化石
【古生代の化石】
- 三葉虫
- フズリナ
【中生代の化石】
- 恐竜
- アンモナイト
- 始祖鳥
【新生代の化石】
- ビカリア(新生代第三紀)
- ナウマンゾウ(新生代第四紀)
大地の変動と地震
地震がおきることによって地層には様々な変化をもたらす。その代表的な変動をまとめる。
しゅう曲・・・地層が左右から押される力がはたらき、波打つように地層が変形すること
断層・・・地層に大きな力がはたらき、地層にずれが生じたもののことでずれ方で3種類に分けられる。
- 正断層・・・左右から引かれる力によって生じる断層
- 逆断層・・・左右から押される力によって生じる断層
- 横ずれ断層・・・水平方向に押される力によって生じる断層
隆起・・・土地が鉛直上方向に持ち上げられること。
沈降・・・土地が鉛直下方向に下がること。
整合と不整合
整合・・・地層の堆積が連続してつくられる重なり方
不整合・・・地層の堆積に中断がある重なり方
※不整合は 隆起⇒浸食⇒沈降⇒堆積 の順で作られる。