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日本の天気は四季による気団の影響を大きく受けて、季節による天気の変化にはっきりした特徴が表れる。

中学では、天気図を見てその天気図の季節がいつなのか梅雨の時期なのか?台風がきているのか?といった問題がよく出題される。

このページではそのような日本の季節による天気・天気図の特徴をまとめる。

冬の天気

シベリア気団の高気圧、千島列島方面の低気圧があり、西高東低の気圧配置となる。

  • シベリア気団から北西の季節風が吹く
  • 日本海側は雪
  • 山を越えた太平洋側は乾燥し、良い天気が続く。

冬の天気図をいくつか例として示す。

出典:「平成28年12月15日9時の天気図」(気象庁ホームページより)

出典:「平成29年2月2日9時の天気図」(気象庁ホームページより)

出典:「平成29年2月12日9時の天気図」(気象庁ホームページより)

冬の天気図はシベリア気団の高気圧とオホーツク海の低気圧と中央の縦線が大きな目印となっていて、他の季節より見分けがつきやすい。季節の判別については以下の図のような感じのイメージをもっておくといいかと思います。

冬の天気図のイメージ

夏の天気

小笠原気団の高気圧、ユーラシア大陸の低気圧があり、南高北低の気圧配置となる。

  • 小笠原気団から高温多湿の南東の季節風が吹く
  • 日本はむし暑く、雷雨が多く発生する

夏の天気図をいくつか例として示す。

出典:「平成28年7月3日9時の天気図」(気象庁ホームページより)

出典:「平成28年8月22日9時の天気図」(気象庁ホームページより)

夏の天気図は小笠原気団の高気圧が大きな目印となっている。大陸側の低気圧は少し判別しにくい場合もあるので、あまり季節判別の材料にしない方が良い。季節の判別については以下の図のような感じのイメージをもっておくといいかと思います。

夏の天気図のイメージ

 

春・秋の天気

春や秋はシベリア気団と小笠原気団が絶対的な勢力をもっておらず、日本の天気は不安定となる。

  • 移動性高気圧温帯低気圧が交互に西から東に日本を通過する
  • 天気が良くなったり、悪くなったり不安定な天気となる。

※天気図から春と秋の区別をするのは非常に難しいので春か秋かということさえ分かるようにしておくとよい。

春や秋の天気図をいくつか例として示す。

出典:「平成29年4月10日9時の天気図」(気象庁ホームページより)

出典:「平成29年10月8日9時の天気図」(気象庁ホームページより)

春・秋の天気図は北緯30°~北緯50°あたりの緯度で西から東に高気圧と低気圧が交互に並んでいることが大きな目印になっている。

また、温帯低気圧に寒冷前線と温暖前線を伴っている場合も多く、それも季節の判断材料にできる。

季節の判別については以下の図のような感じのイメージをもっておくといいかと思います。

春・秋の天気図のイメージ

 

梅雨の天気

梅雨期は6月頃で、秋雨期は10月頃である。

この時期は小笠原気団とオホーツク海気団の2つの気団の影響で日本では長い間雨の日が続く。

梅雨の時期は停滞前線が大きく西から東に延びていて、天気図からの判断が容易である。

梅雨の天気図を例として示す。

出典:「平成29年6月12日9時の天気図」(気象庁ホームページより)

 

台風と天気

台風・・・北太平洋で発生した熱帯低気圧の中でも最大風速が17.2m/秒以上のもので、厚い雲を生じ大雨を降らせる。

台風周辺の等圧線はほぼ同心円状になっていて、等圧線の間隔が狭く天気図からの判断が容易である。

また、台風の中心は天気が良くこの部分を台風の目と呼ぶ。

※熱帯低気圧は寒気と暖気の境目が無いので(暖気しかないので)前線を伴うことはないという特徴がある。

台風の天気図を例として示す。

出典:「平成29年8月6日9時の天気図」(気象庁ホームページより)

 

⇐3.前線と天気

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