満ち欠けの見え方
ここから説明する月や金星の満ち欠けは基本的に上の図で示した「真上から見た図」のパターンで出題されることがほとんどである。
よって、上から見たときの太陽の光の当たり方から、どのように満ち欠けするかを理解する必要がある。
大事なのは図に示した赤線の部分である。地球から見て、手前側のどの程度が明るくてどの程度が暗いのかが分かればOK
それが分かれば図のように北極点と南極点と光の境目を結ぶ滑らかな曲線を描くことでどういった満ち欠けをしているかが分かる。
月の満ち欠け
図のように、月が地球の周りを公転することで、月が満ち欠けする。
新月→三日月→上弦の月→満月→下弦の月→新月 という風に約30日の周期で1周の満ち欠けがおこる。
新月・・・地球から光っているところが全くない状態の月。光っていないが存在はしているという点に注意。
三日月・・・新月から約3日経過したときの月。右側が少しだけ光っている。
上弦の月・・・新月から約7~8日ほど経過したときの月。右半分が光っている。
満月・・・新月から約15日経過したときの月。地球から見える部分が全て光っている。
下弦の月・・・新月から22~23日ほど経過したときの月。左半分が光っている。
金星の満ち欠け
図のように金星は地球よりも内側を公転している為、月とは満ち欠けの仕方が少し異なる。ポイントは以下の5項目。
①の金星は手前に太陽がある為、地球から見ることはできない。
②③④の金星は夕方西の空に見えることから、よいの明星と呼ばれる。
⑤⑥⑦の金星は明け方東の空に見えることから、明けの明星と呼ばれる。
④⑤の金星のように手前にある金星ほど地球に近い為大きく見える。それに対して、②⑦の金星のように遠くにある金星ほど地球から遠い為小さく見える。
③⑥の金星のように半分だけ光って見える金星は、地球と金星と太陽で作られる角度が90°になるときに見える。
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