地球
地球は図のように1周約40000kmほどの球形である。
また、天体の分野では地球で扱う方角の概念がとても重要である。
ある地点から見て、東西は緯線の方角で南北は経線の方角となっている。よって、北極点では全ての方角が南となる。
月
・月は地球の周りを27.3日に1回の割合で公転している。
・月は約30日の周期で満ち欠けする。
※月の公転周期と満ち欠けの周期に2、3日のずれが生じるのは地球が公転しているから。
・月の自転周期と公転周期が同じ為、月はいつも同じ面を地球に向けている。(地球から月の裏側を見ることができない。)
・月は地球と比べて重力が約6分の1になる。
クレーター・・・月面にある無数の円形のくぼみ
公転・・・天体が別の天体の周りを回る運動のこと。また、1周するのにかかる日数を公転周期という。
衛星・・・月のように惑星の周りを回る天体のこと。例:月、ガニメデ、イオ、エウロパ、タイタン
惑星・・・地球のように恒星の周りを回る天体のこと。例:地球、水星、金星、木星、土星
恒星・・・太陽などのように自ら光輝く天体のこと。例:太陽、アルタイル、シリウス、プロキオン
※よく聞くカタカナの名前の星はほぼ恒星と判断してOK。
太陽
太陽は自ら輝く恒星で球形をしていて高温のガスで出来ている。直径は地球の約109倍である。
表面温度は約6000℃で中心部は約1600万℃もある。
コロナ・・・太陽の外側に数百万kmの高さまで広がっているうすいガスの層
プロミネンス・・・太陽表面から炎のように飛び出しているガス体。
黒点・・・表面に現れる黒い点で、温度が周りより低い(4000℃)為に暗く見える。
また月と比較したとき、直径が月の400倍で地球からの距離も月の400倍であるので、地球から見たとき、月と太陽が同じくらいの大きさに見える。
【黒点の観察】
望遠鏡に太陽投影板を取り付け、黒点の観察をすると以下の2点が分かる。
- 黒点が東から西へ移動していることから、太陽が東から西へ自転していることが分かる。
- 黒点が周辺部に移動するとゆがんで見えることから、太陽が球形であることが分かる。
※黒点は11年周期で増減し、黒点が多いときは太陽の活動が活発であることを意味し、地球上ではデリンジャー現象、磁気あらし、オーロラなどが現れる回数が多くなる。
デリンジャー現象・・・太陽フレアがおこることで、放射されるX線によって地球の電離層が乱されること。
磁気あらし・・・太陽フレアによって飛び出した電気を帯びた粒子によって地磁気が乱されること。
オーロラ・・・太陽フレアによって飛び出した電気を帯びた粒子が極地方の高空で大気中の原子に衝突して光を放つこと。
日食と月食
【日食】
出典:(国立天文台ホームページより)
日食・・・太陽-月-地球という位置関係で一直線上に並んだときに、月によって地球から太陽が見えなくなる現象。
部分日食・・・一部分だけ太陽が見えなくなる日食
皆既日食・・・太陽のすべての部分が見えなくなる日食
金環日食・・・太陽の周囲以外の部分が見えなくなる日食
出典:(国立天文台ホームページより)
【月食】
出典:(国立天文台ホームページより)
月食・・・太陽-地球-月という位置関係で一直線上に並んだときに、地球の影によって地球から月が見えなくなる現象。
部分月食・・・一部分だけ月が見えなくなる月食
皆既月食・・・月のすべての部分が見えなくなる月食
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