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化学反応式の作り方

化学反応式は係数ごと丸暗記しても良いのですが、後々応用をきかす為に作り方は必ずおさえておきましょう。

※注意ですが、化学反応式を作る前にまず化学式をしっかり覚えましょう。英単語分からないまま英文作るようなものなので・・・笑

作り方の手順は以下の通り

  1. 日本語で化学反応式を作る(省略OK)
  2. 物質を化学式になおす
  3. 反応の前後で原子の種類と数が同じになるように係数をつける。←これが一番大切

それでは以下の例題を使って順番に説明していきます。

 

 

【例題】水を電気分解したときの化学反応式を書きなさい。

1.日本語で化学反応式を作る(省略OK)

まず、水を電気分解したら何が発生するか?と問われれば、当然酸素水素の二つですよね。

そして、電気分解するにあったものが。電気分解したにできたものが酸素と水素です。

 

化学反応式は反応前にあったものを左に、反応後にできるものを右に書き、間には「→」を入れます。(中学理科では)

なのでこのルールに従って化学反応式を作ると

水  →  酸素と水素

このようになりますね。そして、酸素と水素 のように複数あるときは+を使って表します。なので、

水  →  酸素 + 水素

このようになります。

 

これで第一関門突破です!簡単でしょ?

2.物質を化学式になおす

次は、先ほど作った化学反応式の物質を化学式に直すだけです。覚えているかどうかの問題なので、これが一番簡単だと思います。

水  →  酸素 + 水素

これの水と酸素と水素を化学式に直すと

{H}_{2}{O} →  {O}_{2} + {H}_{2}

このようになるはずです。

 

第二関門以上です!しっかりと化学式を覚えてくださいね。

3.反応の前後で原子の種類と数が同じになるように係数をつける。

2.で作った化学反応式をもう一度見てみましょう。

{H}_{2}{O} →  {O}_{2} + {H}_{2}

このようになってるのですが、これをモデル図で表すとこんな感じになります。

ここで、Oの原子に着目すると、反応前は1個なのに対して反応後は2個です。

これはドルトンの原子説よりあってはいけないことです。(反応の前後で原子の数と種類は変わらないから)

このとき、「じゃあ反応前に酸素原子を1個追加すればいいんじゃない?」と思う人もいるかと思います。

が、これはダメなんです。

この例題では最初にあったものは水だったので、{H}_{2}{O}_{2}という違う物質が登場することになっちゃいます。

 

ということで、酸素原子を持ってくるのではなく、反応前にあった水分子をもう一つ持ってこればいいわけです。(これが超重要)

もって来るとこのようなモデル図になります。

このときの化学反応式は

{2H}_{2}{O} →  {O}_{2} + {H}_{2}

このようになります。そして、水分子を持ってきたことで、反応前の水素原子が4個に対して反応後は2個になりました。

これもおかしい間違ってますね・・・。

なので、反応後の水素分子をもう一つ持ってきましょう。

 

するとこのようなモデル図の状態となり反応の前後で原子の数と種類が変わらなく矛盾はなくなりました。

このときの化学反応式が

{2H}_{2}{O} →  {O}_{2} + {2H}_{2}

となり、これで化学反応式の完成です。

全然分からないうちはモデル図を書いてみると理解しやすいと思いますが、毎回書くのも面倒な為徐々に頭の中でできるように頑張ると良いかと思います。

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