火成岩
火成岩・・・マグマが冷えて固まった岩石。火成岩は冷え方の違いによって以下の2種類に分けられる。
- 火山岩・・・マグマが地表や地表近くで急に冷えて固まってできている。
- 深成岩・・・マグマが地下深いところでゆっくりと冷えて固まってできている。
火山岩
斑状組織・・・火山岩は大きな結晶(斑晶)と細かい粒(石基)からできていて、そのつくりのこと。
火山岩はさらに、色の白い順から流紋岩、安山岩、玄武岩に分けられる。
この図の場合なら、黒の割合が多いので玄武岩だと推測できる。
深成岩
等粒状組織・・・深成岩はゆっくり冷えたことで、石基がなく、同じ大きさの結晶からできていて、そのつくりのこと。
深成岩はさらに、色の白い順から花こう岩、閃緑岩、はんれい岩に分けられる。
この図の場合なら、白と黒の割合が半々くらいなので閃緑岩だと推測できる。
鉱物
鉱物・・・マグマが冷えてできた結晶のこと
鉱物を双眼実体顕微鏡で観察するときは火山灰に水を加え、親指の腹で押しながら洗ってから観察する。
無色鉱物・・・白色や無色透明な結晶
- セキエイ・・・無色~白色、薄い桃色
- チョウ石・・・無色か白色、不規則に割れる。
有色鉱物・・・色がついている結晶
- クロウンモ・・・黒色。六角柱で決まった方向にうすくはがれる。
- カクセン石・・・長い柱状
- キ石・・・短い柱状
- カンラン石・・・丸みのある四角形。不規則に割れる。
規則正しく割れる性質をへき開性があると言うこともある。
火成岩の分類
火成岩の分類をまとめると次の図のようになる。
火成岩に含まれる鉱物
図のように流紋岩や花こう岩は無色鉱物の割合が多いが、玄武岩やはんれい岩は有色鉱物の割合が多い。
なので、表の右側の岩ほど黒っぽくなる。