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天気

雲量・・・全天の何割を雲がおおっているかを表したもので、天気は雲量によって快晴・晴れ・曇りの3つに分けて表される。

  • 快晴・・・雲量0と雲量1
  • 晴れ・・・雲量2~雲量8
  • 曇り・・・雲量9と雲量10

天気記号・・・天気を表す記号で以下のようなものがある。

風力・・・風の速さを表したもので0~12の13階級あり、この羽がついている方角(風向)から風が吹いてくる。

風力は以下のような記号で表される。

風向・・・風が吹いてくる向きのこと。16方位で表す。

天気図の記号・・・天気,風向,風力などの気象要素を表したもの。例えば以下の図の場合は

天気:曇り

風向:東

風力:4

という風にその地点の気象要素が分かる。

 

等圧線

等圧線・・・気圧の等しい地点を結んだ線のこと。等圧線の間隔が狭いほどその地点の風は強くなる。

等圧線は1000hPaの線を基準として、通常4hPaごとに線を引き20hPaごとに太線を引く。

※天気図によっては2hPaごとの点線が書いてある場合もあるので、気圧が20の倍数の場合は太線になっている。

高気圧・・・周りより気圧が高いところで天気図では「高」もしくは「H」と表されている。

低気圧・・・周りより気圧の低いところで天気図では「低」もしくは「L」と表されている。

出典:「平成29年11月23日12時の天気図」(気象庁ホームページより) また、この図は気象庁「平成29年11月23日12時の天気図」を編集・加工して作成しています。

例えば、この図のA~C地点の気圧はそれぞれ

A地点の気圧は右上の高気圧が1032hPaと書かれてあり、それより低く太線(20の倍数)であるので1020hPaであることが分かります。

B地点の気圧はすぐ右の低気圧の中心が992hPaでその外側の太線(20の倍数)が1000hPaで、そこから4本外側の線なので1016hPaと分かります。

C地点の気圧はB地点からみて3本目の線なのでB地点より12hPa高くなり1028hPaと分かります。

このように、太線や低気圧・高気圧を基準に等圧線を見ることで、その地点の気圧を知ることができます。

 

等圧線で見る風の吹き方

風は高気圧から低気圧に向かって吹き、基本的に等圧線に対して垂直に吹くが、地球の自転(で発生するコリオリの力)が原因で日本では時計回りに約30°ずれる。

出典:「平成29年11月23日12時の天気図」(気象庁ホームページより) また、この図は気象庁「平成29年11月23日12時の天気図」を編集・加工して作成しています。

この図ののようにもし、地球が自転していなければ青矢印のように風が吹く。しかし実際は赤矢印のように時計回りに30°傾いた風向の風が吹く。

 

高気圧と低気圧

高気圧・・・周りより気圧が高いところで、高気圧からは時計回りに風が吹き出す。また中心付近では下降気流を生じ、雲が発生しにくいので天気が良い。

低気圧・・・周りより気圧が低いところで、低気圧からは反時計回りに風が吹き込む。また中心付近では上昇気流を生じ、雲が発生しやすいので天気が悪い。

※時計回り、反時計回りになる理由は先ほど説明した、地球の自転によるコリオリの力がはたらくからである。

例えば、高気圧の地点から放射状に矢印を書いて、それを時計回り30°回転させると時計回りになる。

海風と陸風

海風・・・地上にて海から陸に吹く風のこと

陸風・・・地上にて陸から海に吹く風のこと

海風や陸風は、陸と海の温度差によって発生する現象である。

海風

一般的に一年を通しての夏場や、一日を通しての昼間は海よりも陸の方が温度が高くなり、下図のように陸地で上昇気流が発生する。

海風

上昇気流が起きた場所では、低気圧になり、地上では周りから風が流れ込むのでこのように海風が発生する。

 

陸風

一般的に一年を通しての冬場や、一日を通しての夜間は陸よりも海の方が温度が高くなり、下図のように海で上昇気流が発生する。

陸風

海風と同じように上昇気流が起きた場所では、低気圧になり、地上では周りから風が流れ込むのでこのように陸風が発生する。

 

凪(なぎ)

・・・陸と海での温度差が無くなり、気圧差がなくなることで、陸風も海風も吹かなくなる現象のこと。一日の中で2回発生する。

昼→夜のように海風が弱まって凪が起こるときは夕凪、夜→昼のように陸風が弱まって凪が起こるときは朝凪という風に呼ぶ。

 

 

 

⇐1.水蒸気と雲のでき方   3.前線と天気⇒

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