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光合成

光合成・・・植物が光を受け、葉緑体によって水と二酸化炭素から酸素とデンプンを作り出すはたらき。植物が主に光を受ける昼間に盛んにおこなわれている。

ヨウ素液・・・デンプンに反応して青紫色になる。元の色は茶褐色。

エタノール・・・葉の緑色を脱色するために用いられる。引火しやすいため、湯煎で間接的に温める。

【光合成のはたらきを確かめる実験1】

  1. ふ入りの葉を用意し、数日間暗室に置いておく
  2. 葉の一部をアルミニウムはくでおおい、日光に当てる。
  3. アルミニウムはくを外し葉を80℃くらいの湯であたためたエタノールにひたす。
  4. 葉を取り出し、ヨウ素液につける。

※1.で数日間暗室に置いておくのは元々葉の中に入っているデンプンをなくすため。

※1.のふ入りの葉という「ふ」は葉緑体のない(緑色ではない)部分のこと。

【結果】

葉緑体のあった部分でアルミニウムはくでおおわれなかった部分だけが青紫色になる。よって、光合成をするには太陽の光と葉緑体が必要であることが分かる。

※この実験だけでは、光合成に水が必要であることは分からない。

 

石灰水・・・二酸化炭素に反応して白くにごる液体。

BTB溶液・・・液体が酸性か中性かアルカリ性かを調べる指示薬。BTB溶液自体は元々青色をしている。BTB=ブロモチモールブルー

酸性 中性 アルカリ性
黄色 緑色 青色

※純粋な水は中性なのでBTB溶液で緑色になるはずだが、消毒された水道水は次亜塩素酸ナトリウムが溶けることでアルカリ性となっているため、BTB溶液で青色となる。

水道水に二酸化炭素を溶かせば溶かすほど水溶液の性質が中性、酸性と近づいていく。また、二酸化炭素が水から無くなることで中性、アルカリ性と元の性質に戻っていく。

【光合成のはたらきを確かめる実験2】

  1. 2本の試験管にBTB溶液を入れ、ストローで息を吹き込み黄色にする。
  2. 片方の試験管Aにはオオカナダモの葉を入れる。Bには何もいれない。
  3. 2本の試験管を太陽の光に当てる。

【結果】

試験管AはBTB溶液が青色になり、試験管BはBTB溶液が黄色のまま変化がなかった。よって、光合成には二酸化炭素が必要であることが分かる。

対照実験・・・今回の実験のようにオオカナダモの有無によって結果に違いが出たことから、結果の違いはオオカナダモに影響していると考えられる。このような、一つだけ条件を変えてその条件によって結果の違いを確かめる実験を対象実験と言う。

※もし、試験管がAだけだと、太陽が当たったからBTB溶液が黄色から青色に変化してしまった。という結果でもOKとなってしまう。

 

呼吸

呼吸・・・酸素とデンプンから水と二酸化炭素を作り出すはたらき。呼吸は一日中行われている。

 

光合成と呼吸

昼の植物・・・光合成と呼吸を同時に行っている光合成量>呼吸なので、二酸化炭素を吸収して、酸素を放出しているように見える。しかし、同時に呼吸も行われているということに注意。

夜の植物・・・呼吸を行っている

⇐3.植物のからだのつくり   5.植物の分類⇒

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